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日常診療におけるコロナ、インフルエンザ対策

[2020.10.29]

本日は我々医療者側が日常外来診療においてどのように感染対策を行なっているか、またどのように学会などから推奨されているか、という事についてお話ししたいと思います。

もはやほぼ毎日のようにコロナウイルス関連のニュースを聞かない日はないと言っても過言ではありません。当初は得体の知れない未知のウイルスであり、恐怖に怯えた方も少なくなかったと思われます。(実際私もその一人でした)

時間とともに膨大なデータや情報が蓄積されるとともに、各種論文、実験などでエビデンスに基づいた(確度が高い)情報が共有されています。

そんな中で、私たちが日常外来診療において日々取り組んでいることは、

標準予防策の徹底

  • 基本的に誰もがウイルスを保有している事を想定する。
  • アルコールを用いた手指消毒または石鹸と流水を用いた手洗い   

②全ての職員が常時サージカルマスクを着用

  • 症状出現前から感染性を有する可能性があるため無症状あるいは症状が軽い職員から他職員・患者での感染を防ぐためにマスクを着用する

感染経路別の予防

  •  ウイルスを含む飛沫が目・鼻・口の粘膜に付着するのを防ぐ
  •  ウイルスが付着した手で目・鼻・口の粘膜と接触するのを防ぐ

  個人防護具の着用(眼・鼻・口を覆う)や手洗いの徹底

外来患者への対応

  • 全ての医療機関に新型コロナウイルス感染者が受診する可能性があり、受診の方法(受付の場所や事前連絡の必要性や方法)を病院ホームページや入口付近の掲示物で案内する
  • 感染を疑う患者についてはサージカルマスクを着用してもらい他患者とは一定の距離を保つ

環境消毒

  •  新型コロナウイルス感染症が確定または疑われる患者周辺の高頻度接触環境表面や直接接触した器材(血圧計や体温計)はアルコール(濃度60%以上)や次亜塩素酸ナトリウム溶液(濃度0.1%〜0.5%)を用いて消毒する。噴霧は行わない。この際に無症状の濃厚接触者が触れたモノや環境表面の消毒は不要。

職場環境の確認

  • 医療従事者の感染事例から診療時だけでなく、日常生活を送る中で感染するケースがあります。そのため診療の有無にかかわらず手指衛生の徹底、会話しながらの飲食、世間話の禁止、休憩室や事務室での換気(窓がない場合はサーキュレーターなどを使う)、狭い場所に複数職員が滞在しないよう3密をさける、物品を介した接触感染を防ぐために共用のキーボードやタブレットを消毒する

このような取り組みをする事で外来診療にあたっています。(日本環境感染所学会「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第3版」より一部抜粋)

もちろん医療従事者である事の自覚を持って体調管理に努め、発熱その他の症状の有無を確認することは言うまでもありません。

皆様も医療機関を受診する際にはマスクの着用を徹底するとともに、何らかの症状があれば電話などで問い合わせした上で受診する事をお願い致します。

余談ですが、「鬼滅の刃 無限列車編」先日またまた観に行きました。(2回目!)ストーリーがわかっていても再び泣いてしまうなんて、どれだけ人の心を惹きつける素晴らしい映画なんだ、としみじみ感じました。

本日は以上です。お読み頂きありがとうございました。

 

むつみクリニック 整形外科・骨粗鬆症専門外来

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