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院長ブログ

子宮頚がん・子宮頚がんワクチンについて part1(2021.04.14更新)

今回は当院でも接種可能な子宮頚がんワクチンおよび、子宮頚がんに対する記事となります。

当院では整形外科メインですが、内科小児科も対応しており、各種ワクチン接種の認可も受けているため子宮頚がんワクチンも接種可能施設となっております。

さて、子宮頚がんワクチンについてお話する前に子宮頚がんに対する一般的知識を共有しておきましょう。

子宮頚がんとは?

子宮はご存知の通り、赤ちゃんが育つ部屋の事です。子宮の入口に当たる部分が「子宮頚部」です。つまり子宮頚がんは子宮の入り口の部分にできる「がん」になります。

また子宮にできるがんは2種類あります。それぞれの違いを簡単に説明します。

①子宮体がん

胎児を育てる子宮体部の内側の発生します。40代から多くなり50-60代で最多となります。主な発生原因はエストロゲン(女性ホルモン)の長期的刺激となります。

②子宮頚がん

子宮の入り口の子宮頸部に発生します。20代後半から多くなり若い年齢20-30代で増加傾向です。主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV;Human Papilloma virus)の感染によります。

若年女性で子宮頚がんが増加

以前クリニックのインスタグラムでもアップしたのですが、若い女性(特に20-30代)で増加しています。20-30代では乳がんよりも多いです。

日本では毎年10000人もの女性が新たに子宮頚がんと診断され約2800人が子宮頚がんによって亡くなっています。また20代後半から30代という子宮頚がんの発症年齢と出産年齢のピークが重なることが知られています。

        

子宮頚がんの症状は?

初期の子宮頚がんにはほとんど症状がありません。

そのため気づくことが困難で、気付いた時には進行していたということも少なくありません。

進行すると

  • 生理に関係のない出血がある
  • 茶色のおりものが増える、悪臭を伴う
  • 下腹部や腰が痛む

という症状が現れます。

また、子宮頚がんになると妊娠や出産に影響が出る場合があります。

そのため、検診で早期に発見できれば初期のがんであれば子供を産むことを想定して子宮温存手術が可能となります。

発見が遅れてしまうと子宮をとる手術や放散線治療の必要があるため妊娠、出産ができなくなります。さらに進行していた場合は最悪命を落とすこともあり得ます。

子宮頚がんの原因は?

子宮頚がんの原因はヒトパピローマウイルスです。

HPVはありふれたウイルスで生涯に80%はHPVに感染すると言われています。通常は感染しても自然に排除されるのですが長い間感染が続いた場合、細胞が少しづつがん細胞へと変化していくことがあります。

子宮頚がんはHPVワクチン接種と検診で予防することが大切です。

注意点として、ワクチン接種をしても既に生じている病変を治療することはできません。国の指針としては20歳以上の女性は2年1回の子宮頚がん検診が推奨されています。

HPVワクチンは子宮頚がんを引き起こす高リスク型HPVの感染を予防します。検診で見つかりにくい腺がんも増えているのでワクチンによる予防は大切です。

その一方で感染を予防できない高リスク型HPVも存在するので検診による早期発見も重要です。

(参考文献;国立がんセンター研究がん対策情報センター「がん登録・統計」人口動態統計によるがん死亡データ(1958-2017年)、厚生労働省 子宮頚がんワクチンQ&A)

次回に続きます。

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