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骨粗鬆症と骨卒中

[2020.10.23]

今回は骨粗鬆症治療についてお話しします。

みなさんは骨粗鬆症というと「骨がスカスカ」「骨折しやすい」というイメージをお持ちになるかと思います。原因としてはやはり高齢化が挙げられ、2040年には85歳以上の人口は1000万人を超えると試算されています。

特に女性においての骨粗鬆症患者割合が高く、これに関しては女性ホルモン(エストロゲン)の閉経に伴う低下による所が大きいです。というわけで、私が治療している患者さんは必然的に女性が多いです。

また介護が必要となる方の原因として転倒や骨折は認知症や脳血管障害と同じく大部分を占め、介護による本人・家族の負担、社会の負担が問題となっている事は広く知られています。

当クリニックでは一般的な整形外科疾患や交通事故、労災、リハビリなどももちろん対応いたしますが、

骨粗鬆症治療を導入、継続することで骨折を予防しご家族および社会の負担を減らしたい

このことを使命(ミッション)として診療に携わるつもりです。

以前に比べ骨粗鬆症に対する認識は変わって来ている(真剣に治療に取り組んでもらえる)ことも肌で感じます。しかし一方で、

たかが骨折くらいで大したことない、

と思われる方もいまだ多いです。骨折の起きない場合と比較して大腿骨近位部骨折(足の付け根、股関節の骨折)が起こると死亡リスクは6.7倍、椎体骨折が起きると8.6倍高まるという報告もあります。※

        (※Cayley JA,et al.:Osteoporos Int.2000;11(7):556-561)

骨卒中とは?

「骨卒中」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

脳卒中や心筋梗塞(Heart Attack)と同じく、起こってしまうことで大きくQOL(生活の質)に悪影響を及ぼすと思っていただいても良いです。特に前述した大腿骨近位部骨折や椎体骨折は骨卒中の典型例です。

大腿骨近位部骨折は2035年から2050年にかけて約30万件ほど発生するという統計予測があります。

日本の骨粗鬆症治療率は欧米に比べ低いとされています。

少しでも多くの方に来院頂き治療率の向上に貢献できればと思います。

 

当クリニックでは2021年(令和3年)1月にリニューアルオープンと同時に骨粗鬆症専門外来を立ち上げる予定です。骨密度を測定するにあたり、日本骨粗鬆症学会でも推奨されているDEXA法(デキサ法)というやり方で行います。もちろん痛みもなく数分で撮影が終わるためリラックスして検査を受けて頂くことが可能です。

骨折歴があって骨粗鬆症治療をされていない方

骨粗鬆症が心配な方

骨粗鬆症治療を受けているが現在の治療で良いか不安な方

この様な方達に適切なアドバイス、診療を提供できればと考えております。

本日は以上です。

 

むつみクリニック 整形外科・骨粗鬆症専門外来

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