子供の運動とロコモの関係
要支援、要介護の原因にもなるロコモティブシンドローム(ロコモ)の予防は、人生100年時代の課題です。その中で最近注目されているのが子供の運動とロコモの関係です。子供時代に運動やスポーツをする習慣を身につけておくことが、将来のロコモを防ぐ重要なカギになると言われています。いつまでも自分の足で歩ける体をつくるために、繰り返しになりますが子供のころから体を動かす習慣をつくることが大切です。
超高齢社会の日本は、これから人生100年時代を迎えます。要介護や要支援が不要な体を保つには100年耐えられる体つくり、意識改革が必要です。筋肉は大人になってからでも増やせるのですが、骨の成長や骨密度を一番高めることができるのは男女ともに成長期である10代になります。女子の場合は初経を迎える年齢の前後3-4年間に、大人が蓄えている骨量の3-4割がつくられます。男子の場合は身長が最も伸びる時期の前に骨や筋肉を意識した活発な運動と、適切な栄養摂取を心がけ丈夫な骨をたくさん作っておくことが望ましいでしょう。
上記の理由で、筋肉だけでなく骨も蓄えることが大事になります。特に女性は閉経後に骨粗鬆症となる可能性が非常に高いため、若いころにたくさん骨を蓄えておくことが将来のロコモを予防することにつながります。さらに最近の子供たちの体は早熟化しており初経年齢は12歳くらいです。つまり骨を一番作ることのできる時期が小学校高学年頃に変わってきている点も注意が必要です。
以前ブログで述べたように栄養素としてはカルシウムが重要なのはもちろんの事、タンパク質も重要です。骨の硬さはカルシウム、しなやかさはタンパク質でつくられます。タンパク質は筋肉のために摂取するものと思われがちですが、骨の作成にとっても必要です。さらに日光にあたることで体内で活性化されるビタミンDも丈夫な骨づくりには欠かせません。適度な日光浴は人間にとって必要な行為と言えるでしょう。
どんな運動がよいのか?
それではどんな運動を子供たちにさせたらよいのでしょうか?骨をつくるには、跳んだりはねたりする荷重刺激が必要不可欠になります。つまりジャンプすることです。(縄跳びやゴム跳びなど)鬼ごっこなどでも平地などでなくアップダウンのある場所でやる方が、骨や筋肉に与える刺激が大きくなります。回数を繰り返すトレーニング的な運動よりも楽しく動けるゲーム的な運動の方がより楽しむことができるでしょう。
スポーツ庁が小中学生を対象に実施した調査によると、「運動する子供」と「運動しない子供」に二極化していることが分かりました。しかも年齢があがるにつれてその傾向はより顕著となっています。中学高校自裁に運動経験のない人は成人になってからも運動やスポーツをやらない人が多く、結果として将来のロコモにつながります。子供運動やスポーツをさせるときに楽しいと感じる経験をさせることがとても重要になります。継続した運動習慣をつくるためにも、楽しむこと、を目的に運動やスポーツをしてみてはいかがでしょうか?
本日は以上になります。
【お知らせ】
5月2日(火)はお休みとなります。
ご不便をおかけしますが宜しくお願い致します。
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