足関節骨折(果部骨折)について
本日は足関節骨折についてのお話です。
外来でも、成人から小児まで足首の捻挫で非常にたくさんの患者さんが来院されます。なかには骨折に至るケースも割と多く基本的にはレントゲンで骨折の有無を確認することが大切です。
では説明していきます。
<病態>
足関節骨折(以下、果部骨折と呼びます)は、下腿以下に起こる骨折のうち最も発生頻度が高い骨折です。関節内骨折を来たす場合が多いので正確な整復が行われないと将来的に変形性足関節症に進行するため注意が必要です。足関節に大きな外力が加わった際に骨折が起き、下腿もしくは足部が固定された状態でねじれの力や回旋力が加わることで発生します。
<分類>
果部骨折にはいろいろな分類があります。代表的なものにLauge-Hansen分類とWeber分類があります。詳細はこちらでは省きます。
<治療>
①保存療法
脛骨腓骨(下腿にある2本の骨)の間に離開が認められず、内果(内くるぶし)か外果(外くるぶし)の一方だけの骨折で骨折のズレが2mm以内の場合は保存的治療の適応となります。ギプス固定を約4週ほど行います。その過程で骨折部のズレが大きくなるようであれば直ちに手術治療を行います。
②手術療法
ズレが大きければ手術的に整復し固定します。
<後療法 リハビリ>
術後のギプス固定は約4週間ほど行います。ギプス除去後は可動域訓練緒ともに部分荷重から開始します。経過によって徐々に荷重量を増やしていき通常の歩行能力の再獲得を目指します。
以上、足関節骨折(果部骨折)について簡単にまとめてみました。
本日は以上となります。
お読みいただきありがとうございました。
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