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院長ブログ

日本人の骨粗鬆症罹患者数は1200万人を超えています(2022.05.24更新)

 骨粗鬆症は日本における重大な公衆衛生上の課題となっています。日本では40歳以上の女性の約1000万人、男性の約300万人が骨粗鬆症に罹患していると推定されています。(※1)

さらに骨粗鬆症に伴う骨折は運動機能の低下と日常生活動作の障害を招く可能性があります。今後も我が国において骨粗鬆症患者は増えることが予想され、その結果大腿骨近位部骨折も増加し2040年には年間約30万例になると予想されています。(※2)

また大腿骨近位部骨折後の介護および医療費は、寝たきりになる場合と回復した場合とを比べると患者一人当たり1540万円の差があると言われています。そのため、骨折を予防することはもちろんですが骨折後の歩行能力およびADLをいかに高めるかということが重要となってきます。

それだけでなく再骨折を防ぐ取り組みも重要となります。大腿骨近位部骨折を起こした女性患者は5年以内に再骨折を起こす危険性が骨折したことのない女性の16.9倍高いと報告されています。(※3)

 他の生活習慣病との違い

 今までもブログで骨粗鬆症について様々な文献、論文などを引用し広く情報発信してきていますが、それでも高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病などの生活習慣病と比べると骨粗鬆症は軽視されがちなのが問題点といえます。「たかが骨折」、「骨はくっついたら終わり」と認識されていることは非常に残念ですし、現に医師の間でも骨粗鬆症に関連する科の医師以外はあまり骨粗鬆症を重要視しないことも多いです。急性期病院などで大腿骨近位部骨折を起こした患者さんが、手術は終わったものの骨粗鬆症治療が行われることなく自宅や施設に退院→再骨折して再手術に至るケースなどは現在も起こっています。大腿骨近位部骨折後1年間に骨粗鬆症の薬物治療を受けた患者さんは5人に1人しかいません。(※4)

 そのような悲惨な状況を打破すべく、病院間の多職種連携や地域の診療所や大病院との連携システムの構築(リエゾンサービスと呼びます)など各地域で着実に前進している動きも出てきています。

むつみクリニックにおいても適切な骨粗鬆症検査、治療をしっかりと行い、少しでも続発性骨折や骨折の連鎖を防ぐとともに、引き続きブログでの情報発信や啓蒙活動を続けていきたいと思います。

本日は以上です。

【参考文献】

※1  骨粗鬆症の予防の治療ガイドライン2015年版P4,2015

※2  Hagino H:Yonago Acta Medica 55:21-28,2012

※3  Johnell O,et al:Osteoporosis Int 15:175-179,2004

※4  Hagino H,et al:Calcif Tissue Int 90:14-21,2012

 

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