お役立ちコラム

成長期におけるカルシウムカルシウム摂取の重要性

2020.11.18

近年、成長期の子供の運動機能低下(運動機能不全)および過剰な運動による疾患・障害の増加、運動不足による体幹や四肢の筋力低下や固さが指摘されています。

それに加えて、

バランスの悪さ、関節の可動域制限を持っているために危険回避ができず骨折が増加していることも挙げられています。

子供の体格について学校保険統計値によると2006年から2018年までの12年間で男女とも肥満傾向児は減少しています。しかし男子のやせが増加傾向になっています。将来の骨粗鬆症予防においても成長期に最大骨量をいかに伸ばすかということが重要になります。体内のカルシウム蓄積量は男女とも12〜14歳の間にピークがあり成長期にはカルシウム必要量も多くなります。

ところが7〜14歳のカルシウム摂取量の中央値はカルシウム摂取推奨量には足りていません(※)。

学校給食のない15歳以降ではカルシウムの推奨量と摂取量の中央値の隔たりは大きく、カルシウム源である乳類摂取量の中央値は30g、牛乳摂取量の中央値は0gとなっています。学校給食のある年齢では給食での牛乳提供の影響が大きいということになります。

学校給食は成長期の栄養摂取を支える重要な役割を担っています。

しかしながら、私学では小学校で50%以上、中学校で80%以上が学校給食未実施であり私立に進学する児童・生徒は牛乳離れが進んでいることが予想されています。

子供の骨折やカルシウム摂取量は今にはじまったことではありませんが、このような問題提起をすることで再認識する事も大切ではないかと考えます。

私が子供の時は学校が終わって学校へ行くく低学年から高学年の子まで集まってベッタン(わかりますか?)やメンコなどで遊んでいました。フェンスよじ登ったり。今はそんな事しないでしょうし(そもそもコロナ禍なので)親となった立場からすると、自分の子がフェンス登ったりしたら注意してしまうのが親の性なのでしょうね。過保護と言われても仕方ありません。

バランスの良い食事をとって体を動かす

お年寄りから子供まで全年代に共通するキーワードですね、

本日は以上です。

※厚生労働相:平成29年国民健康・栄養調査

(参考文献 成長期に必要な運動器の栄養教育:石田 祐美:The Journal of Japan Osteoporosis Society Vol.6 N0.1 2020 112-113)

さて、いよいよリニューアルも近づいてきました。現院長の計らいで非常勤として現むつみクリニックで勤務することになりました!

当面の予定としては11月21日(土)12月5日(土)12月19日(土)に整形外科診療を行います。もちろんインフルエンザワクチン接種も可能です。電話予約で受け付けていますのでご利用ください。

また診療日の変更があれば当ブログでお知らせいたします。

むつみクリニック 整形外科・骨粗鬆症専門外来

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