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打撲とは?
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打撲(打ち身)は、外力が直接身体に加わることで生じる軟部組織の損傷です。皮膚、筋肉、脂肪組織などが衝撃を受け、組織内の血管が破れることで内出血や腫れが生じます。
日常生活やスポーツ活動中に頻繁に起こる怪我の一つで、損傷の程度によっては深部組織や骨にまで影響が及ぶことがあります。軽度であれば放置していても自然治癒することがありますが、骨折等の診断や悪化予防のためにも、自己判断せずに大阪市住之江区・北加賀屋のむつみクリニックへご相談ください。
打撲による症状
- 痛み:受傷直後よりも、しばらく経ってから痛み出すことが多いです
- 腫れ:損傷部位が腫脹します
- 内出血:皮下出血による内出血(青あざ)が現れます
- 熱感:損傷部位に熱を感じることがあります
- 機能障害:重度の場合、受傷部位の関節や筋肉の動きが制限されることがあります など
※上記のいずれかが強く現れている場合は、骨折や筋肉の断裂を伴っている可能性もあります
打撲の原因
- 日常生活中の転倒や衝突
- スポーツ中の転倒、器械との接触、他の選手との衝突
- 交通事故 など
打撲の治療
保存療法
緊急の対応が必要なほどの重症例の場合を除き、打撲の治療では保存療法が基本となります。打撲による患部の炎症や痛みを和らげつつ、組織の回復をサポートします。
- 固定:テーピングや装具を使用して患部を保護し、安定性を高めることで打撲の症状悪化を防ぎます
- 冷却療法:患部を冷やして腫れと痛みを軽減します
- 薬物療法:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や湿布薬などを使用し、局所的に痛みや炎症を和らげます など
リハビリテーション
打撲が完全に回復しないまま負担をかけると、二次的な障害を引き起こす可能性があります。保存療法とあわせてリハビリを行い、しっかりと機能を回復させることが大切です。
- ストレッチ:損傷部位の柔軟性を維持・向上させます
- マッサージ:患部周辺の血流を改善させ、回復を促進させます など
※上記を自己判断で行うと、かえって症状を悪化させることもあります。必ず医師や理学療法士の指示の下で行うようにしてください
打撲したら
「打撲した」と思った際には、以下の初期対応を行ってください。これらはそれぞれの頭文字を取って「RICE処置」と言います。
RICE処置は、打撲だけでなく、捻挫や肉離れ、骨折などの急性外傷の受傷時に広く適用できます。ただし、あくまで応急処置ですので、怪我をされた際はRICE処置を行ったうえで、できるだけ早めに当院へご相談ください。
RICE処置
- Rest(安静):損傷部位を動かさないようにします
- Ice(冷却):氷や氷のうを使用して、腫れと痛みを軽減します(※)
- Compression(圧迫):包帯等で軽く圧迫し、腫れを抑えます
- Elevation(挙上):可能であれば損傷部位を心臓より高い位置に上げ、腫れを軽減します
※冷やしすぎると凍傷になるリスクがあります。氷や保冷材は直接患部に当てず、タオル等で包むようにしてください
注意事項
軽症であれば自然治癒することが多いですが、以下のような場合は筋肉の損傷や骨折を伴っている可能性があります。その後の生活やスポーツ活動に支障をきたす可能性もありますので、自己判断せずに必ず医療機関を受診してください。
- 激しい痛みが持続する
- 大きな腫れや変形がある
- 打撲部位の感覚が鈍い、または麻痺がある
- 頭部を打撲した場合(※) など
(※)この場合は脳へのダメージも考えられますので、速やかに医療機関を受診してください。特に嘔吐や手足の麻痺、意識障害などが見られる場合には、救急車の要請もご検討ください