コロナワクチン接種後にCOVID-19に感染するのか?
本日はコロナワクチン接種後のCOVID-19陽性率に関するお話になります。
医療系サイトからの一部抜粋も含めご紹介したいと思います。こういったサイトは医師免許を持っていなければ閲覧できない場合が多く、医療系従事者以外の方にとっても有益と思われる情報を今後も発信していきたいと思います。
国立感染症研究所感染症疫学センターは新型コロナウイルスワクチンのトジナメラン(ファイザー社のワクチンの一般名です)接種者におけるSARS-CoV-2感染率に関して調査し、現時点でのデータを発表しました。
ワクチンを少なくとも1回接種済みの医療従事者110万1698名(うち2回接種済み104万2998例)の中でSARS-CoV-2陽性と報告されたのは281例(0.026%)でした。1回目接種後14日以降の感染を約60%抑制する効果が得られたとし、コロナワクチン接種が世界でも最も進んだ国の1つであるイスラエルと同等の可能性があると報告されました。
またその他の解析データによると1回目のワクチン接種後12日前後を境にSARS-CoV-2感染率が低下傾向であることが示されました。
しかし、この調査にはワクチン非接種者のデータがないためファイザーワクチンのSARS-CoV-2感染抑制効果を直接的に推定することができません。それでもワクチン接種後14日以降にSARS-CoV-2陽性率が約60%抑制されたことに相当すると同センターは考察しています。イスラエルの先行研究では1回目接種から2回目接種までにおける感染抑制効果は46-60%であったと報告されており今回の日本人を対象としたデータも同等のものだと言えます。
また、ワクチン接種後陽性例となった症例においても無症状例が約20%含まれていたことが分かっています。インフルエンザワクチン同様、重症化率を低下させる傾向があるかどうかもこれからのデータで分かってくると思います。
この調査ではワクチン接種者の基本特性情報がなく、年齢や性別、基礎疾患などの因子を補正していません。それでもSARS-CoV-2感染者は医療従事者一般の男女別年齢分布を反映し20-40歳代および女性が大部分を占めていたことから比較的特製のばらつきが少ないと考えられています。
今後2回目接種後のデータの蓄積および検討する必要性があると言えるでしょう。
本日は以上となります。
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