日本の高齢化率は世界でも飛び抜けて高いです。この傾向はしばらく続くため高齢者に対する社会福祉、医療は必然的に高い割合を占めることになります。
このような環境の中で一人の整形外科医として微力ながら役割を果たしていければと思っています。
開業医という立場から考えると、急性期病院とは違って手術がメインの患者さんは少ないですし比較的状態の落ち着いた患者さんが大半です。
例えば、腰痛、肩痛、膝痛や骨粗鬆症を有する方、当院は内科疾患の方も多数通院されますので高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病、内臓疾患など様々です。
大体はお薬を定期的に処方したり、必要な処置を行なって次回再診となる流れが大半です。しかし中には、問診および診察した結果、精密検査を行った方が良いと思うケースも確かに存在します。
整形外科であれば、
骨折、感染、悪性腫瘍(ガンというとわかりやすいでしょうか)、骨折危険性が高い 等
といった状態を疑った時に必要な検査を行うことが多いです。
内科でも発熱、胸痛、高/低血糖、呼吸苦、倦怠感、異常高血圧、心不全、脳卒中など色々注意すべき疾患、症状はあります。
医師になって思うのは、患者さんを実際に目の前にして診ないとわからないことがたくさんある、という事です。
念のために行った検査で危険な疾患を発見することもありました。
定期的な通院治療は非常に大切です。患者さんの日々の小さな異常、サインに気付けるようこれからも経験を積んで良質な医療を提供したいと思っています。
昨今オンライン診療に関するニュースなどが流されることが多くなっています。これに関しては医療者側、患者側どちらにとってもメリットを享受できる場面もあります。ただ、対面であればより正確に診断し、必要な検査を提供できたに違いない、といった場面も必ずや出てくるでしょう。
オンライン診療に完全に反対!というわけではありませんが利用する側が正確な知識、判断基準を持つ必要があると思います。
コロナ禍で受診控えが再び予想される事も考えられます。当クリニックにおいても感染対策行い、安心して医療を受けていただけるよう環境作りを徹底していきますので引き続き宜しくお願いいたします。