いよいよ2回目の緊急事態宣言が大阪および追加の府県で発令されました。
政治に対する意見はテレビ、メディア、SNSなど見ても色々あるでしょうが、地域の場末のクリニックとして在り方を見つめ直すことが必要と思います。
どの医療機関もコロナ患者に対して敏感になっています。手術前の患者様に対しては全例PCR検査を施行し陰性を確認したり、職員が陽性および濃厚接触者になると一定期間自宅療養を指示したり様々です。
待合室の患者様で陽性の方がいた場合、待合室で感染するリスクもあります。言い出すとキリがありませんが日本中、いや世界中がピリピリした毎日を送っています。
WHOによると感染の4割が無症状の方からの感染と言われています。そのため院内感染を防ぐため無症状の方も手術前や入院前のスクリーニングが大切だと言うのは当然と言えば当然かもしれません。
もちろんPCR検査も万能ではなく偽陰性もあります。良質な検査とは感度が高く特異度も高い、とはよく言われていますが100%の精度をもつ検査はありません。いかにすり抜け例を個人の努力、体制作りでカバーするかが重要です。
(人と話す時、個室以外の時はマスク着用する、といった具合に)
上記でも待合に陽性者がいるケースをお話ししましたが、お互いが一定の距離を保って、対面にならずにマスクを着用していれば感染するリスクは軽減できるという事です。
それでもなお、人間は口から経口摂取します。ですからマスクをしたまま食事を行うことは物理的に不可能なわけです。外食産業が再び自粛の煽りを喰らったのもやむを得ないと思います。
ワクチンも医療機関向けの接種希望表が先日送られてきました。少なくとも私は接種予定ですが、ワクチンだけでコロナは克服できないでしょう。
高齢者や介護施設にいるハイリスク者対策をしっかり行い重症者および亡くなる方を減らすことが最も重要と思います。
半年前に比べて間違いなくPCR検査へのアクセスは良くなったと思いますが、今後は医療従事者、介護施設などでのハイリスク者と接する職種関係者の定期的なスクリーニング検査などをうまく回すことも役立つのではないかと思います。
「経済を回しながら感染対策も行う」とはよく言われていますが感染対策がうまくいっていることが大前提の話です。もはや誰がどう見ても感染を制御出来ていない現状では説得力がなく、しっかりと感染拡大防止の意識を各個人が持って行動することが今一度大切と考えます。
本日は以上です。
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