毎日のようにワクチン関連のニュースが流れています。
予想した通りパニックに陥っています。果たして7月末までに高齢者接種が完了するのでしょうか。
本日は
アナフィラキシーあるいはアレルギー疾患の既往のある方がコロナウイルスワクチンをうつ時注意すべき点、について分かりやすくお話しします。
①COVIDワクチンの1回目接種でアナフィラキシーを生じた方
→2回目接種は絶対禁忌となります。
②過去に、COVIDワクチンと共通する添加剤を使用した薬剤でアナフィラキシーを生じた方
→禁忌となります。
③過去にCOVIDワクチンと共通する添加剤を含まない他のワクチンでアナフィラキシーを生じた方
→基本的には禁忌ではありませんが要注意者として扱う。つまり急変時に対応できるよう準備を備えておく必要があります。未知の機序によりCOVIDワクチンでもアナフィラキシーが起こり得ることを充分に説明する必要があります。
④過去にワクチン以外の薬剤や食物でアナフィラキシーを生じた方
→アナフィラキシーの既往がない方と基本的には同程度の注意で良いが、既往がない方と同程度のリスクでアナフィラキシーが起こる可能性を説明し事後の観察と救急処置の準備を行います。
⑤アレルギー疾患を既往にもつ方
→アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息など最も該当する方が多いポジションと思われます。ここに該当する方達も基本的には④と同じ対応となります。
(参考 Vaccinepedia および米国CDC-ACIPの指針より抜粋)
まさに国家プロジェクトで進むワクチン接種計画ですが、個人的には打たない選択肢はないかと思います。
ちなみに多くの方が現在接種しているファイザーのコミナティですが、日本では16歳未満を対象とした有効性、安全性は確立されていません。英国やカナダでは重症リスクが高い小児に対しては接種可能となっているようです。
そして気になる方もいると思いますので補足を。
妊婦に関しては現在世に出ている3種類のCOVIDワクチンに関して効果と安全性が全く検討されていません。
妊娠および挙児希望の女性にとっては2021年1月25日付けの日本産婦人科感染症学会の声明を参考にしてください。
- 妊婦のパートナーは家庭での感染を防ぐためにワクチン接種を考慮する
- 妊娠を希望される女性は可能であれば妊娠する前に接種を受ける
また、接種後ですが長期の避妊は必要ないとされています。今回は生ワクチンでなくmRNAワクチンであることが理由と考えられます。
以上、参考になれば幸いです。
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