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脛部の痛み
脛骨疲労骨折
脛骨疲労骨折は、脛骨(すねの骨)に繰り返しの負荷がかかることで微細な骨折が生じた状態です。ランニングなどの衝撃を伴う運動を長時間続けることで発症しやすく、アスリートだけでなく、スポーツ愛好家の方にもよく見られます。
脛骨前面の痛みが特徴的で、運動時に悪化し、休息で軽減します。早期発見と適切な休養が重要で、放置すると完全骨折へ進行するリスクが高まります。
脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)
脛骨過労性骨膜炎は、脛骨周囲の骨膜に炎症が生じる疾患です。ランニングや跳躍動作などの衝撃を伴う運動で発症しやすく、脛部内側の中下1/3に生じる痛みが特徴です。上記の脛骨疲労骨折とは異なり、両足に症状が現れる傾向にあります。
主な原因には急激な運動量の増加や不適切なフォーム、固い地面での運動などが挙げられ、特にテニス、バスケットボール、サッカーのように瞬発力が求められるスポーツをされている方に多く見られます。
くるぶし・踵の痛み
足関節(くるぶし)の骨折
足関節骨折は、足首周辺の骨(脛骨、腓骨、距骨など)が骨折した状態を指します。転倒や捻挫などの外傷が主な原因で、激しい痛みや腫れ、変形、歩行困難などの症状が現れます。骨折の部位や程度によって治療法が異なり、ギプス固定や手術が必要となる場合があります。適切な初期対応とリハビリテーションが重要で、後遺症予防につながります。
シーバー病(踵骨骨端症)
シーバー病は、成長期の子どもに多く見られる踵の疾患で、踵骨の成長軟骨部分に炎症が生じ、踵の痛みや腫れが現れます。急激な身長の伸びや過度のスポーツ活動が主な原因とされています。そのため、特に10歳前後でスポーツをしている男子に好発する傾向にあります。
成長痛に似ており、成長とともに自然軽快することが多いですが、痛みによって生活やスポーツ活動に影響を及ぼす可能性がありますので、疑われる場合には早めの受診をおすすめします。
足指・足裏の痛み
痛風性関節炎
痛風性関節炎(痛風)は、体内の尿酸値が高くなることで、関節内に尿酸結晶が沈着し、激しい炎症を引き起越した状態です。高尿酸血症による症状の一つであり、全身の関節いずれでも起こる可能性がありますが、足の親指の付け根の関節に起こるのが典型例です。その場合は、足関節の激しい痛みや腫れなどの症状が発作的に引き起こされます。
過度の飲酒や高プリン体食品の摂取、肥満、遺伝的要因などが関与します。代表的な生活習慣病の一つで、急性期の痛みの管理と長期的な尿酸値のコントロールが重要です。
外反母趾
外反母趾は、親指が小指側に曲がり、第一中足骨頭(親指の付け根)が内側に突出する変形です。遺伝的要因や不適切な靴の使用、加齢などが原因とされています。
親指の痛みや変形、歩行時の違和感などが主な症状で、進行すると他の足趾にも影響を及ぼす可能性があります。初期は保存療法(装具療法など)が主体ですが、重症化すると歩行にも影響が及ぶようになるため、適宜手術による足指の矯正も検討します。