- HOME
- 外傷・切り傷
外傷について
外傷は、外部からの力や物理的な刺激によって引き起こされる体の損傷を指します。日常生活やスポーツ活動、事故などで発生し、その程度は軽微なものから生命を脅かす重度のものまで様々です。
中には受傷部の関節や筋肉の可動域に影響するものや、感染症を引き起こすもの(特に出血を伴う外傷)などもあるため、実際の怪我以上の影響をもたらす可能性があります。適切な初期対応と治療が合併症の予防や早期回復につながります。
主な外傷
切り傷
刃物など鋭利な物体によって皮膚が裂けた状態です。出血を伴い、傷口が直線的で縁がはっきりしていることが特徴です。傷口の適切な消毒と処置を行わないと、感染のリスクが高まるほか、治癒速度にも影響します。深さによっては縫合が必要になることがあり、治癒後の傷跡への配慮も必要です。
刺し傷
細長い物体が皮膚を貫通することで生じる怪我です。外見上は小さくても、内部の損傷が大きいことがあり、臓器や血管を傷つけている可能性もあります。痛みが強く、出血が激しい場合には、速やかに受診してください。
擦り傷
皮膚表面が摩擦によって剥がれる怪我です。広範囲に及ぶことが多く、皮膚正面の痛みやヒリヒリ感を伴います。通常は浅い傷ですが、適切な洗浄と消毒を行わないと、感染や傷跡の悪化につながる可能性があります。軽度であればご自宅での処置でも自然治癒が見込めますが、大量の出血を伴う場合などには、速やかに医療機関を受診してください。
打撲
外力によって皮膚や筋肉などの軟部組織が損傷した状態です。痛み、腫れ、内出血(青あざ)が特徴的です。多くの場合は自然治癒しますが、重度の場合は深部組織(筋肉や骨)の損傷を伴うことがあります。
捻挫
関節を支える靭帯が過度に伸ばされたり、部分的に断裂したりする怪我です。痛み、腫れ、関節の不安定感が主な症状です。適切な処置と十分な回復期間を設けないと、捻挫を繰り返しやすくなる可能性があります。
骨折
骨に亀裂や断裂が生じる怪我です。激しい痛み、腫れ、変形、機能障害などが現れます。単純なひびから、骨が完全に折れる完全骨折まで、その病態は様々です。外傷の中でも特に完治までに時間がかかることが多く、適切な固定と治療が必要となります。
外傷の治療
日常生活で起こる軽度な外傷であれば、ご自宅での処置でも十分に治癒が期待できます。しかし、重度の外傷や、顔面など目立つ部位の傷は、専門医による処置が望ましいです。また、軽度の場合でも、傷跡が気になる場合には遠慮なく大阪市住之江区・北加賀屋のむつみクリニックへご相談ください。
主な処置内容
- 洗浄と消毒:傷口の汚れを取り除き、感染を予防します
- 止血:出血がある場合、適切な方法で止血を行います
- 縫合:深い切り傷や裂傷の場合、縫合が必要になることがあります
- 固定:骨折や捻挫の場合、患部を固定して安静を保ちます
- 薬物療法:痛みや炎症を抑えるための薬剤を使用します
- リハビリテーション:捻挫や骨折などに対し、組織の機能回復と再発防止のためのトレーニングを行います など
受傷時の初期対応
外傷を負った際は、症状悪化を防ぐためにも以下の初期対応を行ってください。傷の状態の確認と経過観察を行ったうえで、医療機関の受診もご検討ください。ただし、出血が多い、痛みが激しい、筋肉や骨が露出しているなどの重症の場合は、直ちに医療機関を受診してください。場合によっては救急車の要請もご検討ください。
-
STEP 1
安全確保:二次被害を防ぐため、安全な場所に移動します
-
STEP 2
出血の確認と止血:出血がある場合、清潔な布やガーゼで圧迫止血します
-
STEP 3
洗浄:可能であれば、清潔な水で傷口を洗い流します
-
STEP 4
保護:清潔なガーゼや布で傷口を覆います
-
STEP 5
安静:患部を動かさず、安静を保ちます